基礎と基本はちがう

■ 平成29年4月5日・現在 ■
平成29年度 Link 高校数学ブログ MENUへホームページへ


 ●数学がわからない人には基礎力がない!

 「基礎=基本=簡単」ではありません。
 基礎とは,ある一定の範囲の問題を解くのに共通して利用する知識のことです。
 だから,きわめて抽象的で,直感的には理解しずらいものも多数あります。
 例えば,関数の最大,最小のほとんどすべての問題で使う標準形(基本型)を導くための平方完成ですが…。
 「そんなのやさしいがね!」という声が聞こえてきますが…
 では,では…,次の平方完成はできますか。

 【これが「基礎力」】

  (1) y=4χ−2(a+2)χ+a+5
    (山形市内某公立高校:平成27年度数学1年テストより)
  (2) y=−χ+(m−10)χ−m−14
    (同高校,数学T課題プリントより)
  (3) y=sinχ−2asinχ−a+4a+4
    (同高校,数学U課題プリントより)
  (4) a−2(b−1)a+2(b−1)≧0
    (式と証明,不等式の証明:某問題集より)

 これらはすべて「平方完成」という基礎知識を使って解く問題です。
 2次関数や三角関数,指数・対数関数をはじめ,最大・最小の問題を解くときには
 必ず使わなければならない「道具」です。
 平方完成した式を使って本問を解いていくという問題構成になっているからです。
 関数の問題が解けないという人のほとんどは平方完成がうまくできません。
 だから,問題を解く前座でこけてしまいます。
 この場合,平方完成を”できると思い込んで”関数の問題だけを練習しても,
 関数の問題はいつまでも解けるようにはなりません。
 この”できると思い込んでいる”人はけっこういて,テストの間違い直しをする段階ではじめて,
 「あれ?これってどうするの?」と,平方完成ができないことに気づきます。

 ●塾で基礎を学ぼう!

 学校では,新しいことを学ぶときには,既習事項は分かっているものとして授業を進めます。
 また,課題・宿題なども,ランダムに出題することで応用力を鍛えようとしています。
 基礎は自分で学習しておいてくださいね,ということです。
 だから,基礎がぐらぐらしていると,学校の授業は次から次へとどんどん分からなくなる「しくみ」となっています。
 基礎は自分で学習できれば一番いいのでしょうが,実態は何を勉強していいのか分からないということに尽きます。
 もっとも,それが分かれば自分で勉強しているし,学校の授業などもよく分かるのですが…。

 ●数専ゼミの数学指導方法

 数専ゼミは,しっかりと基礎を学びたいという人のための塾です。
 前述したとおり,「易しいこと」を学ぶのではありません。
 より広い範囲の問題を解くことのできる共通な知識を系統的に学びます。

 系統的とは?

 系統的というのは,問題どうしのつながりが理解できる順序で勉強する,ということです。
 学校の課題や問題集・参考書の問題配列は…
   この問題の次になぜこの問題をやるの?
   2と5の間に3と4を学習しておかないと5は解けないのじゃないの?
 という世界です。
 数専ゼミでは1−2−3−4−5の順に学習をします。
 5の問題がしっかりと解けるようにその前提となっている1〜4までの学習をしてから5の学習をします。
 これが系統性ということです。
 もう一度いいます。
 数専ゼミは 基礎を系統的に学習したい 人のための塾です。

 一生懸命に勉強したい人に最適な学習環境

 もうひとつつけ加えます。
 学習したい人のための塾です。
 教室内では,90分間(180分間),生徒は一言の私語もなく勉強に集中しています。
 (鉛筆の走る音が聞こえる塾と言われています)
 この学習環境で学習できない人はつらくなります。
 途中で寝ていたり,しょっちゅうトイレにたつ生徒は長続きしませんし,だから,勉強効果はでようはずがありません。
 この点を十分考慮して入塾をご検討下さい。
 逆に,いっしょうけんめいに勉強したい人には最適の学習環境といえます。
 また,いっしょうけんめい勉強する人には,塾からの限りない 学習のアシスト があります。
 (学習記録,解けないを解けるにする復習用教材,応用力をつけるランダム演習用教材等の提供など…)
_