なぜ解けないんだろう?

■ 平成29年4月3日・現在 ■
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数学が解けない原因について

 因数分解の問題です。

 (1) a(b+c)+b(c+a)+c(a+b)−4abc
 (2) 4χ−21χ+9
 (3) χy+2χy−χ+4y−χy−χ−6y+2

 解けませんか?
 なぜ解けないと思いますか。
 解き方を「知らない」からです。それだけです。
 ふつう,因数分解では,何をしていいかわかないときは,
 まず最低次数の文字について整理せよ,と教わっています。
 しかし,(2) の問題ではどうしますか?
 χについて整理されていますけど…
 「知っている」人は,「両端が平方数になるから,複2次式ではないか!」と言ってさらっと解いてしまいますが,
 知らない人には手も足もでません。
 これは,数学の能力の問題ではなく,解き方を知っているかどうかの問題です。

 2次関数の最大,最小の問題です。

 関数 y=χ−2aχ+2a (0≦χ≦2) について,最大値と最小値を求めよ。

 「区間固定だから軸が動く。同点の有無を調べて,頂点と区間の端,頂点と区間の真ん中で場合分けして…。
 まずは,標準形になおしてか…」と,さらっと解いてしまいます。
 問題を見ただけで,答まで一気に見通せるのですね。
 これは,その場で考えたのではなく,「知っている」からです。
 問題を見た瞬間,解き方がひらめくわけです。
 こんな問題など,知らなくてテストで自分で解き方を考え出せるものではありません。

 数学など,だれにでもできる!

 このように,高校数学程度ではとりたてて数学の能力など必要はありません。
 解き方の知識だけでほとんどの問題を解くことができます。
 しかも,英語や国語に比べれば覚える量ははるかに少なくて済みます。
 数学が得意な人は,勉強時間が少ないように見えます。
 実際,少ないのです。そんなに覚えることなどないからです。

 なるほど,と納得いただけた人は,ここはひとつ我武者羅にその解き方をいうものを覚えてみませんか。
 だめで,もともとです。数学を投げる前に,やってみてもいいかと思いますが…
 ことに”文系”進学を考えている人は数学が得意になっておくと俄然,受験で有利になります。
 なぜならば,文系の人はふつうあまり数学の点が取れないものだから,
 英語や国語で差を付けるのはかなり難しいが,数学ですと,かなりの差をつけることができるからです。
 文系の人のための 数専ゼミ高校数学コース があります。
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