【bP0】 三角関数の加法定理 1・三角関数の加法定理
§2 2倍角・半角の公式(5) 三角関数の最大・最小@  
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 三角関数の最大値,最小値を求める@

 たとえば,
 「三角関数 y=2cos2θ+4cosθ+1 の最大値と最小値を求めなさい。
 また,そのときのθの値を求めなさい。」
 のような,角の大きさがそろっていないタイプの三角関数の最大値・最小値を求める問題を学習します。

 2θとθに注目します。
 このタイプの問題は,次の手順で解きます。

 (1) まず,角の大きさをそろえる。「2倍角の公式」を利用します。
   θだけの式になります。
 (2) cosθのままでも解けますが,ここは初めての人のために cosθ=t とおいて,
   t の2次関数の問題として,最大値,最小値を求めます。
 (3) 置き換えたら範囲を確認することは,置き換えの鉄則です。
 (4) グラフをかくことで,ビジュアルに最大値,最小値が求まります。
 (5) 最後に,yが最大値,最小値をとるときのθの値を求めておきます。
   もちろん,単位円を使って,ビジュアルにθの値を求めるのですね。

 これで,答が書けます。
 これ以上でも,これ以下でもありません。
 三角関数の最大値,最小値の解法の基本スタイルです。
 まず,このスタイルで問題が解けるようにしましょう。

 y=2sinθ−cos2θ の場合はどうなるんだろう?
 と心配するのを”杞憂”といいます。
 なぜならば,2倍角の公式には cos2θ=1−2sinθというのもあり,
 sinθで角の大きさを統一できるからです。


 要するに,「角の大きさが異なる問題」は,
 2倍角の公式を使って,角の大きさをそろえることから始めればいいのです。

 なお,この型の応用は最大値,最小値Aで行います。→bP2,bP2s 


 ■なお,演習問題は,数専ゼミ・山形・東原教室で指導しております。

H29.05.14